オンラインカジノで日本人の逮捕者が出た?

オンラインカジノの合法性・違法性

別記事「オンラインカジノは合法?違法?」にて、「2020年2月時点では日本国内在住の日本人がオンラインカジノをプレイすることは合法とも違法とも言えない」ということ、そしてその理由を解説しました。解釈すると、現状で違法性が明記されていない以上、違法とは言えないつまりグレーゾーンということです。

当サイトでも紹介しているオンラインカジノは、すべて日本国外のオンラインカジノが合法である国において事業登録をしている企業が、該当国が発行するオンラインギャンブル運営ライセンスを取得した上で合法的にオンラインカジノを運営しています。その国で違法ではないものを日本の警察が取り締まることはできません。日本国内でカジノを運営、客としてプレイすることは2020年2月時点でまだ合法ではありませんが、日本人がラスベガスやマカオなどのカジノでギャンブルすることは何ら問題がないのと同じです。ただ厳密に少し違うのは、日本国内在住のプレイヤーが海外のサイトにアクセスして日本国内でプレイしているということですが、インターネットで日本国内から日本人プレイヤーが海外で合法的に運営しているオンラインカジノで遊んでいたとしても、取り締まりを受けることは無いと言えます。

時々報道されていますが、日本国内のいわゆるインターネットカジノ店が摘発を受けた、というニュースは耳にしたことがあると思います。このインターネットカジノ店の業務形態は、店舗にてオンラインカジノを客にプレイさせ、金銭の授受も店舗内でやり取りするというもの。このケースはインターネット上のオンラインカジノを使用してはいますが賭博を店舗にて開帳しており、「賭博及び富くじに関する罪」に相当しますので完全に違法です。繁華街ではインカジ店のキャッチもいるようですが、身の安全のためには話に乗らないように気を付けましょう。

一方2016年の事件で記憶に新しいのが、スマートライブカジノ事件。オンラインカジノ関係で3名の日本人の逮捕者が出た事件がありました。この事件は自宅のパソコンから海外の無店舗型のインターネットカジノで賭博をしたとして、京都府警が賭博法違反の疑いで、該当カジノ利用者数名を逮捕した、というものでした。これはインカジとは異なり、検挙されたプレイヤー達は自宅で海外運営のオンラインカジノをプレイしていたとあって、事件の成り行きは私たちオンラインカジノプレイヤーの注目を集めました。その後の調べによると、カジノサイトの拠点は海外とみられていましたが、ディーラーは日本人そして日本時間の夜にテーブルが開かれていたため、海外のサイトの日本語版ではなく実際は日本国内で運営され、日本国内のプレイヤー専門の違法賭博と判断されたために立件に踏み切ったとされています。

ただし、スマートライブカジノ事件で検挙されたプレイヤーの何名かは罰金刑を受け入れましたが、この略式起訴を受け入れずに裁判で争ったプレイヤーに対して、結局不起訴処分が下されました。その意味するものは、本件について違法性が認められなかったということです。合法であると法律に明記されていないため、合法ではあると断定できませんが、この裁判によって、「個人でオンラインカジノをプレイすることは違法とはいえない」という根拠が得られたと言えます。当サイトでも紹介してる海外でライセンスを受け合法に運営しているオンラインカジノをプレイしても、逮捕立件されることはないので安心してオンラインギャンブルを楽しみましょう。